びっくり!エコスポ!2007は京エコロジーセンターで
「京都議定書の2回目のハッピーバースデー」をお祝いするイベントです。
参加型企画「千の葉、千の森プロジェクト」、「きみもエコハウスデザイナーになろう!」
お茶の時間「茶香服(ちゃかぶき)」と「お茶挽き体験」、コンサート「おとてがみ」といったものを行いました。


千の葉、千の森プロフェクト


千の葉、千の森プロジェクトでは参加者がメッセージを書き込める
参加型展示を行いました!
来場者の方に、牛乳パックを原材料とする葉っぱに京都議定書発効2周年お祝い
メッセージを書いていただき、書いてくださった人には花(鶏頭、マリーゴールド、
コスモスの3種類)の種と、種の紹介ビラをお持ち帰りいただきました。
約500人の方から、メッセージをいただきました。
企画・制作担当者より(長野良亮・建築家)
牛乳パックを使って、高さ180センチ、直径15センチの大きさの樹が16本、
会場を所狭しと並びました。その樹には、牛乳パックのパルプを再生してできた
千枚の葉が樹に取り付けられていて、この葉の中には植物のタネが入っています。
来場者は、タネの入った葉を受け取るかわりに、今度は牛乳パック紙を
自分でちぎって葉の形にして、そこに「自然への感謝の気持ち」や
「これから の地球環境」についてメッセージを記して、樹に取り付けます。
タネの葉の樹は、環境の想いが詰まった樹に変わっていきます。
種を育てていくと同時に、みなさんの環境への想いも育つように、
とのおもいがこめられた展示でした。

○こんなメッセージがありました!
・ ちきゅうをまもる     ・ 森を大切に!!
・ 自然を愛でる       ・ 電気はこまめにON/OFFしよう!!
・ マイバックをもちあるこう!・ 世界中が平和になりますように!
・ きれいな街        ・ Keep the World Green
・ 緑の地球を大切に!!   ・ みんなが地球のことを考えられますように!
・ 大地のめぐみに感謝    ・ 人にも自然にも優しい社会になりますように。

きみもエコハウスデザイナーになろう!


子ども(小学生)さんを対象に、牛乳パックでエコハウス作りのワークショップを
2回にわけて行いました。1回目は、エコハウス(コンセプト)について話をした後、
デザインを描いてもらいました。2回目は、それを立体作品にしました。
作品は、「千の葉・千の森プロジェクト」にて展示しました。

企画・制作者より(とだまきこ・美術作家)
家と自然に関する絵本(とだまきこオリジナル作品)を読み聞かせている合間に
いろいろ子どもたちにも質問したのですが、学校で習っているのか、
みんなちゃんと真剣に答えてくれました。
あまりにも終始真剣に話を聞いてくれているので、
私のほうがびっくりするくらいでした。

子どもたちの作品については、奇抜な発想や面白い家もたくさんできました。
私が例として示した家が、羽が付いていたり、サボテン型の貯水タンクが
付いていたりというものだったので、子どもたちには夢の家のような印象が
強かったのだと思います。
もともと、家型の土台を与えての工作だったので、
そのアウトラインが大きく変化することはないだろうと思っていたのですが、
家の隣に博物館を増設する子がいたり、隣の子と庭を作って
家をくっ付けたりする子などがいたのは驚きでした。

上写真;エコハウスのデザインを考えている様子
中写真;講師のところに集まる子どもたち
下写真;子どもたちの作品展示

お茶の時間


「茶香服(ちゃかぶき)」
日本の2種類のお茶(宇治茶)の当てくらべをしました。
開始前に、エコセンスタッフより導入の話をし、その後
21お茶のふるさと塾による当てくらべがあり、
最後にポストイットに感想を書いてもらいました。
のべ154名の参加がありました!

「お茶挽き体験」


参加者の感想
「意外と重くて、ゆっくり挽いていると、茶葉の香りがほのかに漂い、
一杯のお茶を作るのにこんなに繊細な作業があったのかと思いました。
また、機会があればやってみたいです。」

お茶の時間は『21お茶のふるさと塾』によって実施されました。
石臼で挽いたお茶を味わう人たちの様子

コンサート「おとてがみ」


日本の楽器(尺八)、中国の楽器(二胡)など、複数の国の民族楽器を
組み合わせたコンサートを行い、自然の中ではぐくまれた楽器の
ハーモニーを楽しみ、ひとと自然との関わりについて考える機会を設けました。

演奏者
尺八・・・三好芫山
二胡・・・えま
民族打楽器・・・慧奏

企画・制作者より(松村香代子・作曲家)
はるか昔より、人は音を通して自然への感謝や尊敬の気持ちを表してきました。
その心をもう一度見つめ直そう、と尺八・二胡・民族打楽器と、
な異る世界の3つの楽器によるコンサートを開催しました。
100名を越える方々に自然の中で育まれた楽器の音色と、
その出会いを楽しんでいただきました。
各楽器のソロステージとコラボレーションステージを組み合わせ、
これらの音楽の魅力を多角的に味わっていただきました。


びっくり!エコスポ!2007を終えての感想

当初の目的通り、様々な形で世界各地の人の関わりを持て、
京都議定書について考える機会を設けることができました。
音楽やお茶、工作などのワークショップは大盛況に終わり、
多くの参加者とより深く環境への思いを共有することができました。

【文責】びっくり!エコスポ!2007リーダー 竹井さゆり
主催:びっくり!エコ実行委員会
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